愛知支部だより
第2回・愛知医芸コンサート開催
ドン・マンジオーネ・ディ・アイチ弦楽四重奏団による
スメタナの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」
安井廣迪
本年(2020)7月19日のドヴォルザークのコンサートの成功の後を受けて、今度はスメタナの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」をやろうということになり、11月15日(日)に、やはり池下のイタリアン・レストラン「ドン・マンジオーネ」で、今回はますます状況の悪化するコロナ禍の影響を避けるため、無観客で開催されました。
メンバーは、前回と同じで、以下の通りです。
第1ヴァイオリン:名古屋市立大学病院内科の野尻俊輔先生
第2ヴァイオリン:広瀬クリニックの木許泉先生
ヴィオラ:名古屋大学精神科の酒井崇先生
チェロ:高橋医院の高橋亮太郎先生
いずれも各楽器のヴェテランということで、今回は、コロナ禍の影響を少しでも避けるために、練習なしのぶっつけ本番の演奏会となりました。
結果は、YouTubeでお聞きの通り、とても初めて合わせたとは思えない仕上がりぶりで、この名曲の形がくっきりと浮かび上がりました。ただ、皆さんが一様に「とても弾きにくい」と感じておられたようで、酒井先生など、「これではコンチェルトではないか!」とつぶやいておられました。「スメタナはピアノで作曲したのではないだろうか。弦楽器が普通に弾くようにできていない」というのが、皆さんの一致したご意見でした。
しかし皆さん力演で、第4楽章は、通常「耳鳴り」と言われる第1ヴァイオリンの超高音の後から一転して穏やかな曲調になりますが、ここからがこの四重奏団の真骨頂が発揮され、素晴らしい演奏が聴けます。穏やかでゆったりとし、間の取り方も素敵で、弾いている人の心の温かさが聴き手に伝わり、聴いていて心が豊かになる思いがします。皆さんの性格が演奏に出ていると思ったことでした。
ということで、今回の演奏会も成功裏に終了しました。次はぜひお客さんに入ってもらってという、皆さんの希望もあり、コロナ禍の終焉を願うばかりです。
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愛知支部では、このたびドクター4人による弦楽四重奏団のコンサートを開催しました。
コンサートの様子をYouTubeでご覧ください。
日時:2020年7月19日、午後4時〜5時半
場所:名古屋 ドンマンジオーネ・ディ・ナポリ
曲目:ドヴォルザーク作曲・弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」・他
ドンマンジオーネ・ディ・アイチ弦楽四重奏団
第1ヴァイオリン:野尻俊輔(名古屋市立大学病院)
第2ヴァイオリン:木許泉(広瀬クリニック)
ヴィオラ:酒井崇(名古屋大学・精神科)
チェロ:高橋亮太郎(高橋医院)